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妙法蓮華経その壱

2022/04/30

◇ 序品第一
 『法華経』は王舎城の近くにある耆闍崛山(霊鷲山)において説かれています。釈尊は『無量義経』を説き終えると無量義処三昧に入っていました。この場には阿若隠陳如を始めとする一万二千の阿羅漢、二千の声聞、六千の比丘尼、八万の菩薩、梵天・帝釈等の神々や、阿闍世王等の人民が聴衆として来座していました。

そのとき天より華が振り大地が六種に振動します。これを「此土の六瑞」「他土の六瑞」といいます。これを見た大衆は歓喜して仏を見守ります。釈尊は眉間より光を放ち東方万八千の世界を照らします。そこには地獄から天上界の衆生の姿や、菩薩の修行、諸仏の般涅槃の様子が写しだされました。

 この奇瑞を見た大衆を代表して弥勒は、如何なる前兆かを文殊に問います。文殊は過去の瑞相からして、釈尊も「妙法蓮華経」を説かれると答えます。

―主要経文―

「今見此瑞与本無異是故惟忖今日如来当説大乗経名妙法蓮華教菩薩法仏所護念」(『開結』七七頁)

「我見燈明仏本光瑞如此以是知今仏欲説法華経」(『開結』八三頁)。
過去の瑞相に照らし合わせ、釈尊も『法華経』を説かれることを示します。