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静岡、納骨堂・永代供養「昭和の葬儀(2)」

2019/05/25

枕経にゆき臨終のお経にゆくとご遺体前に進み芳名と生年月日等々、必要とされる事項のメモる。行年(年齢)を聞くときに+1歳する事を理解するのに案外手間を取る場合もあった。「生命を得てお腹のなかで約1年過ごしてくるので、オギャーと生まれた時には1歳とするのが常識としてある」。これを数え年と言う。祈祷する時の年齢も数え年とすることもある。普通は亡くなった時にだけの年齢の事を言うが、行年と言う場合は歳は用いない。「行年または享年九十九」。と発音する。行年九十九歳と言うのは正しくない。

「おっさん(和尚さん)、じゃ先に枕経やって下さい」などと言われて始める。枕元で読むのでまくらぎょうって言うのだが、あまり好きな言葉ではない。臨終経りんじゅうぎょうの方が綺麗に聞こえるので、小衲はそのように伝える。

少し、話はそれるが、夏のお盆前の檀家さんのお経まわりを棚経という。丁度七夕の棚を作る時と一致していることもあり、そう呼ぶようになったともいう。坊主になりたての若い頃、棚経に朝早くと行っても午前9時近くになったある家で、仏間に通されると仏壇の横に女子がまだ寝ていて、一瞬ためらったけれど、「ええい、ままよ」と何時もよりボリュームを下げて仏壇に向かいご先祖さまにお経を唱えた約5分。微動だにせず彼女は横たわっていた。これじゃ「枕経じゃん」と思いつつその家をあとにした記憶がある。後にも先にも1度だけの変な思い出、彼女もいいお母さん(お婆ちゃん)になっていると思うと笑える・・・あなかしこ